私の日本的DIYウェディング話

またまた前のエントリから一年以上過ぎたところで、DIYウェディング話を聞きたいとおっしゃって下さった方がいるので書いておこうと思います(iwayaさま、ごめんなさい+ありがとうございます!)。

理想のガーデンパーティー!、といってもまったくの屋外で催すこともできず、悪天候の場合も考えておかなくてはいけないので、いろいろと御縁のあった場所を貸切にして結婚パーティーを挙げました。今風にいうとゲストハウスウェディングとかいうのでしょうか。やっぱりお食事は外ではできず、ずっと外にいられたわけではないのでガーデンパーティーというには物足りない(?)感じでしたが、少し奥まった欧州の田舎のコテージ風な建物で、外界からは遮断されてプライベートな感じでできたのでよかったです。

入場、乾杯、最初のスピーチ、ケーキ入刀なんかは屋外ですることができました。お天気も程よく、気持ちよかったです。ほんとはお料理の最後のデザートの時間は外に出られるように計画していたのですが、写真撮影をしてお食事のために屋内に入ってしばらくすると、どしゃ降りになりました。実は当日は雨の予報だったので、そこまで持ってくれただけで御の字です!笑

DIYに関しては、記事にも書いた通り、自分でできるものはすべて自分で調達してできるようにプランナーさんが取り図ってくれました。


・ 紙モノ

招待状、地図、付箋、席次表、席札、招き、引き出物に貼るシールなどなど、とにかく紙ものは全部自作です。通底するテーマを決めて、全部自分でデザインしました。文字部分はプリンターでプリントアウトしましたが、手作りの温かみを出したかったので木版画を彫って摺りました。もちろん紙の質にもこだわりました。封筒、封筒に貼るシールも自分で調達して、トータルコーディネイトしました。

招待状と席次表は木版画用の用紙に摺ったのですが、摺るのもさることながらきれいに折るのが大変でした。地図は和紙風の紙に、付箋は名刺用の用紙に、席札は名刺サイズの会員証等をプリントするための用紙を使って作りました。

大阪の心斎橋にはウェディング専門ショップみたいなものがあって、私は招待状の外身と中身を束ねるためのゴムを探しに行ったのですが(あの金色のゴムはなんという名称なのだ)三つ折りのインクジェット対応の紙とかもありました。紙質が気に入らなかったので使わなかったですが、何でも探せばあるものですねえ。

時間があったら活版印刷も使いたかったなあ、と後で思いました。素敵ですよね。


・ 会場のデコレーションなど

会場のデコレーションも自分でやりました。事前に会場の下見をして、大体どこに何を飾ろうかとかサイズとかを考えて、リースを3つほど作って会場のあちこちに飾りました。入口に大きな鉄の門扉があったので、門扉の飾りも作りました。

手仕事は嫌いじゃないので、何を作ろうか考えている間も実際に作っている間も楽しかったですが、いかんせん時間がなかったです。夫からはグルーガンの鬼!と呼ばれておりました。高校生の時にホームステイ先のおばあちゃんにもらったグルーガンがこんなに役に立つとは思いもよらなかったです。

入場の先導をしてくれた夫のいとこの娘さんのために木のスティックの先にリボンがわっさーっとついた飾りを作りました。リースを作った時に余ったお花でバレッタを作ったらそれもつけてくれて嬉しかったです。

そのリボンのついたステッキを掲げて私たちの前を颯爽と歩いてくれました。ステッキを気に入ってくれたみたいで、パーティーの間中ずっと大切そうに持っていたのが印象的でした。彼女、とーっても可愛かった!

Welcomeボードもなんとなく誰かに頼むのが気が引けて自作しました。招待状などの紙モノと合わせたデザインで作りました。Welcomeボードの額縁は、会場に沿ったようなデザインにしたかったので近所の額縁屋さんで作ってもらいました。案外安かったです。

私は写真をするのですが、自分が撮影してプリントした家族にまつわる写真の展示もしました。両家の家族や友人たちが集まってくれているので、もう亡くなった方や来られなかった友人の写真、甥っ子の小さいころの写真などを展示したのですが、両家友人入り混じっていろんな人が写真の前に集まって、わいわいと楽しんでくれていたとのことでした。嬉しい!

展示した写真はパーティーの後で欲しいと言ってくれた方に額ごと差し上げました。普通はなかなか額装って面倒でやらなかったりするけど、そういったサプライズプレゼントも喜んでもらえたのではないでしょうか。


本当は天井からいろんな色の紙のぼんぼりをたーくさん吊るしたりしたかったのですが、建物の天井が高すぎたために吊る方法がなくてあきらめました。これだけじゃなくて、ほんとはもっとやってみたいことあったんですけどね。

私はプランナーさんにとってはお客さんなので、おだててそう言ってくださっていただけなのかも知れませんが、プランナーさんも楽しかったって言ってくださいました。お仕着せの結婚式だと双方簡単ですが、彼女たちはきっと結婚式が好きでウェディングプランナーという仕事についているのだろうし、彼女たちが持っている想像力をもっと生かせば、簡単じゃないかもしれないけど、もっとみんなが楽しくなる結婚式ができるんじゃないかって、いろいろ自分で工夫してやってみて、心底そう思いました。第一、楽しいし!

ちょうどそのころは仕事も忙しくて、準備は本当に大変で泣きそうになってましたが(強い子なので実際は泣いてはいない)こだわってやってよかったです。